転職をする場合には、同業他社等へ再就職をして会社員としての立場を継続する選択肢もありますし、フリーランス等になって独立するという方法もあります。会社員として再就職するにしても、フリーで独立するにしても、その仕事で一定のスキルがないと実現は難しくなりますので、現状置かれている立場の中でも将来のために自分のスキルを高めることは重要です。
その上で、再就職をするかフリーを選択するかでは将来大きな差が生まれてきますが、その差の一つに定年に関するものがあります。企業は法律に基づいて、定年が65歳に満たない場合には再雇用の制度を整える義務があります。そのため、会社員の場合、会社で決まっている定年を迎えた場合には、この再雇用の制度を使って65歳までは働くことができるでしょうが、ほとんどの場合はそれ以上の年齢まで働くことは難しいかもしれません。
一方、フリーランスなど独立して個人事業主で仕事をする場合には定年という概念はありません。自分の健康状態と精神状態が仕事をすることに耐えられる限り、ずっと働き続けることができるのです。公的年金の支給は原則65歳からですが、今後の年金財政の状況によってはもっと後ろにずれる可能性も十分にあります。老後の資金繰りを考えた場合に、働き続けることができるという選択肢を残しておく観点では、フリーランスになって定年を気にせず働くという方法は、有望な選択肢といえるでしょう。